今回、戦国のお話で頻繁に登場する大友宗麟の館跡に初めて行き、
近年の発掘に驚きました。
館跡には「南蛮BVNGO交流館」があり、
宗麟の遺跡や功績についてPRしています。


庭園は来年の春あたりにオープンするということ。
続いて、驚愕の臼杵下藤のキリシタン墓地(野津町原)。

禁教令下にありながら破壊を免れた国内最大規模のキリシタン墓地なのです!
ルイス・フロイスの「日本史」を含むイエズス会の記録では、
あたりに数千人のキリシタンがいたとされます。
遺跡の発掘はつい最近のこと。

現在は埋め戻されています。
2011〜15年に墓壙(ぼこう)という棺おけを埋めるための穴と、
墓標とみられる長方形の石材が66基分ずつ完全な状態で見つかったのです!
墓地に到着して説明を受けていると、
なんと日向灘沖でマグニチュード5.4の地震が発生。
墓地も震度3の揺れに襲われました。
最後は同じ野津町の摩崖クルス。

岩に刻まれたクルスは大正から昭和の初期に地域の人達が
たまたま発見したもの。
それまではクルスは地面に伏せられていて
気づかれることはありませんでした。
キリシタンを黙認したとしか思えない墓地など、
さすがキリシタン大名大友宗麟のお膝元。
これだけのものが残されているとは
今回もM氏のいざないがなければ知るよしもない場所でした。