M氏の誘いで脊振山岳信仰の旅Uに出かけました。
最初は脊振神社(下宮)。


脊振山は弁財天を乗せて天竺から飛んできた龍が
脊振山まで来て天に向かっていななき、
背びれを打ち振ったから「脊振山」と名付けられたと伝えられています。
脊振神社上宮は冬には寒さが厳しいため
中腹の白蛇神社の境内に下宮を建立。
それが今の脊振神社です。
標高700メートルの高さにあり、
手入れの行き届いた境内は杉の大樹に囲まれとても美しいです。
神仏習合の名残が濃く、神社なのに拝殿でお線香を上げます。
御祭神の弁財天は年二回の御開帳があります。
弁才天のお使いの白蛇が境内の石窟に住んでいると言われ、
はくじゃさんと呼ばれていて、実際に白蛇が目撃されています。


次に訪れたのは多聞坊跡。
歴代のお墓があり、栄西像もあります。


それから山頂を目指しました。
途中には役行者像がありますが、自衛隊の敷地内にあり、
中には入れません。

山中にはイタドリがたくさん自生していました。

ついに山頂です。
1055メートルの地。360度見渡せる特別な場所です。


山頂の脊振神社上宮は正に天空の神社。祠があるのみですが。
平安、鎌倉の坊が林立していた時代が想像できる気がします。

すぐ下の平たくなったところは、
もとの龍神池で龍が住んでいたという伝説があります。


米軍がテニスをするために池は埋め立てられたといいますが、
片隅に少しだけ残されています。
帰りは早良区のほうへ降り、
脇山の主基田跡に立ち寄りました。

脇山公民館では昔の記録映像を見せていただき、
当時のご苦労が推察できました。

脊振の美味しい水で作られる脇山のお米は
産直の「ワッキー主基の里」で入手できました。

