下田温泉に宿泊した朝、お散歩しました。

潮の香りのする下津深江川は空の青を映して美しかったです。


歩道に変わったオレンジの石が使われていて、
これが天草陶石なのだと知りました。

下田温泉はこの天草陶石層から湧出しているそうです。
天草陶石はマグマが冷えて固まったもの。
天草陶石は有田焼をはじめ全国の陶器の原料の8割を占める良質な陶石です。
「五足の靴」(1907年に発表された紀行文)の一行
(北原白秋、平野万里、吉井勇、与謝野 鉄幹、木下杢太郎)も下田温泉に立ち寄っているため、
通路に五足の靴から取られた文章が紹介されていました。

一行は長崎茂木港から富岡港(苓北町)まで船で渡り、
富岡に泊まり、
翌日大江まで約32kmを歩いて行きました。
橋もない時代、天草は遠い異国のような地であったことでしょう。

足湯

レトロなデザインの下田温泉観光案内所

下田温泉神社

伊賀屋。
浴槽に天草陶石が使われています。
伊賀屋は『ミシュランガイド熊本・大分2018 特別版』にも掲載されていて、外観もすてき。
温泉街の旅情を噛みしめた早朝のお散歩でした。