2020年10月07日

斑鳩王の慟哭@黒岩重吾

斑鳩王の慟哭 (中公文庫) - 黒岩 重吾
斑鳩王の慟哭 (中公文庫) - 黒岩 重吾

斑鳩王とは斑鳩宮に住んだ聖徳太子のこと。
この小説は聖徳太子の晩年と、
長男、山背大兄王とその一族の滅亡を描いています。
聖徳太子の前に立ち塞がる推古女帝と蘇我氏。
博愛主義の政治という聖徳太子の理想は
実現が困難で厭世観を募らせてゆきます。
強烈なのは推古女帝の母、堅塩媛(きたしひめ)への異常な愛。
その愛は聖徳太子の母、間人(はしひと)大后への憎悪を増長させます。
できすぎた親を持つ、息子山背大兄王のコンプレックスも語られます。
平成4年、奈良県橿原市にある6世紀最大の前方後円墳・丸山古墳の石室の写真が公開されました。
被葬者は欽明天皇とも言われています。
横穴式石室には2つの石棺が収められており、
古い棺は手前脇に押しやられ、
新しい棺が奥の正面に置かれていたといいます。
この新しい棺が欽明天皇妃の堅塩媛のものと推定されており、
改装したのは娘の推古天皇という説があります。
この写真こそが黒岩にこの小説を書かしめたといいます。
古代史ミステリーの謎にハマっていきそうです。
ラベル:黒岩重吾
posted by 理乃 at 22:53| Comment(0) | ★古代史が好き | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする