お母さんの骨を崩れた家の中からひろった少女がいました。
助かっても、数年経って白血病で亡くなった子どもがいました。
そんな子どもやお母さんたちの言葉をたくさん聞く機会がありました。
それは8月19日、福岡市立少年科学文化会館で催された「夏の雲は忘れない」という公演でした。

渡辺美佐子さんたち女優さんが背後に映像を流しながら朗読する
原爆がテーマの詩や手記。
死んでいった子どもたちの顔が映し出されると
涙があふれてとまりません。
戦後、日本に降り立ち戦禍を記録したジョー・オダネルの写真も映し出されました。
あの有名になった1枚の写真も…。
亡くなった赤ん坊の弟を背中にくくりつけて焼き場にやってきた
10歳くらいの少年。
直立不動で歯をくいしばり、焼き場を見つめています。
悲しみにたった一人で耐えるその姿…。
ジョー・オダネルのトランクの中で長い間封印されていたその写真。
夏の雲はヒロシマ、ナガサキを思い出させるものでもあります。
わたしの亡くなった伯父は被爆直後のナガサキに
衛生兵として赴いたそうです。
いつもベレー帽を被って飄々と現れた優しい伯父の記憶。
本棚に並んでいたロシア文学の全集。
あの本の話をわたしは聞いてみたかった。
大好きだった伯父もまた
原爆が落とされて半世紀も過ぎたのち、
ナガサキの犠牲者となりました…。
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