2015年02月11日

「日本美 縄文の系譜」宗左近

忙しくて本を読む時間が作れないという中で、
やっと読み上げた本。「日本美 縄文の系譜」。

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わたしは縄文土器がとても好きで、
そこに潜む弥生土器とは全く異なる精神に惹かれてきた。
弥生時代を築いた人々に滅ぼされた縄文の人々。
でも、その精神は完全に滅ぼされたわけではなく、
どこかで脈々と流れている。
縄文土器や土偶が語る、あの自然への畏怖のストレートな感情。
それを今も感じるときがある。
世界のどこにもない、縄文土器の独創性。
炎のように見える土器の縁の不思議。
大自然を神とし、階級も戦いもない世界に住んでいた縄文人たち。
まるで宇宙人のような顔をした遮光土器をこの本はこう説明している。
「縄文の土偶は男性が抱いたときに見る、仰向いた女性…はっきり鼻の穴をあらわにして…。待たれている男性は誰なのか。人間の男性ではない。神という名の男性なのである」
少し遮光土器のあの不思議な表情の謎が解けたような気がした。
博物館の一室で見るたび、ほかとまったく異質な存在感を放って、
わたしの目を釘付けにしてきた縄文土器。
縄文土器があると、そこだけ光を放っているようなのだ。
縄文土器を、そしてそれを生み出した人々のことを、もっと知りたいと思う。
この本に続いて読むべき本が、もうすぐわたしの元に届く。
posted by 理乃 at 22:06| Comment(0) | ★図書室 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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