2015年12月28日

マイフェイバリット絵本*・。*・。*・。『やこうれっしゃ』

今年最後の病院は、今まで見た中で一番人が多かったです(ー。ー)
でも大丈夫。小脇にまどかぴあで借りた本を3冊抱えています。
よい絵本に巡り合いたいと、機会あれば物色してますが、
やっと出合えました。
すてき! この絵本は。

やこうれっしゃ (こどものとも傑作集) -
やこうれっしゃ (こどものとも傑作集) -

1970年代以前の夜行列車。
夜行列車に乗ったことのある人には、このノスタルジーはたまりません。
ページをめくるごとに乗客と同じ体験ができるようになっています。
人でごった返す駅から始まります。
列車の案内は今のようなデジタル表示ではなく、
駅員さんがホーローのプレートを掛け替えます。
乗客は夜行列車が止まっているホームに着きます。
荷物車に係員が荷物を積み込んでいます。
乗り込む前に雑誌やら、ネット入りみかんなどを買う人もいます。
1号車の入り口には、別れを惜しむ夫婦なのか、恋人なのか
軽く女性を胸に抱く男性も。。。
乗客が乗り込むと走り出す列車。
自由席では新聞を読んだり、弁当を広げたり、トランプをしたり、
ビールを飲んだり、四人向かいあわせの席で、
それぞれ過ごす様子が実に生き生きと描かれます。
夜も更けると、寝台車ではカーテンが引かれ、
眠りにつく人々。
真夜中、一時停車した駅に休憩で降り立つ人の息は白くなっています。
おいしょっと腰を伸ばす男性も。
自由席で眠る人は窮屈そう。
向かい合った反対側に足を伸ばしたり、掛けたコートの中に頭を隠したり、
ブーツを脱いでいたり。。。
そうそう、こうだったと経験者はとても懐かしい。
寝静まった寝台車では席から出て困り顔で赤ちゃんをあやすお母さんも。。。
列車はガタゴトスピードを上げ、外には雪が降りしきります。
グリーン車では足を伸ばして眠る紳士も。
朝になり目を覚ます人々。葉巻をくゆらすおじいさん。
寝台車の上の段からはしごを使って下りてくる人々。
あくびをする子ども。ネクタイを締める男性。
さあ、到着。
あかちゃんをおぶってねんねこを着るお母さん。
ホームに降り立つ乗客たち。
お迎えのおばあさんは、ねんねこにくるまれた赤ちゃんを見て微笑みます。
下駄を履いたおぼうさんも風呂敷をからったおばあさんも降りていきます。
さあ、出口。赤い公衆電話で電話している人は今着いたと言っているのでしょうか。
金沢から上野まで走った夜行列車の人間図を温かい眼差しと、
素晴らしい観察力で描いたのは絵本作家の西村繁男さん。
絵がとてもいい!
一遍で大好きになりました。
大人にもおすすめの一冊です。
posted by 理乃 at 17:38| Comment(0) | ★絵本コレクション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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