
大型絵本 おねえちゃんは、どこ? -
これは絵を楽しめる絵本。
スウェーデンの作家、スヴェン・ノルドクヴィストの絵が独創的で面白いです。
お話は姿が見えないねずみのお姉ちゃんを
弟がおじいちゃんと梨の気球に乗って探すというたあいもないもの。
お姉ちゃんはページのどこかに小さく描かれていて、
どこにいるのか探すのにも夢中になってしまいます。
彼の描く世界はものの大きさが常識通りではありません。
かえると人間が同じサイズだったり、同じ人間でも巨人がいたり小人がいたり。
風景もとても魅力的。緑織りなす田園、滝が滑り落ちる断崖絶壁に
建てられた住居、そこへ至る枝で支えられた木の橋、
植物になるラッパ、家よりも巨大なきのこ、
人よりも大きな玉子、首の長い昆虫。
鎧を着たかたつむりに乗る甲冑の兵士。
そのイメジネーションの豊かさに、きっとこどもたちは絡め取られます。