筑後川の川べりに立つ清力美術館の建物は
かつて隆盛を誇った清力酒造の事務所として初代社長中村綱次が施主となり、
筬島傳太郎が大工棟梁を務め明治41年(1908) に完成しました。
木造二階建ての洋風建築と和風平屋の倉庫部分から構成。
正面の玄関ポーチには角柱や柱頭彫刻などが見られます。
二階の広間は幾何学模様の格縁天井が華やか。
平成8年に大川市指定文化財に指定され、
平成12年度に修復工事を行い、平成13年6月より「大川市立清力美術館」として開館。
平成15年には福岡県文化財に指定されています。

昔の絵図を見ると、いかに大きな酒造だったかが分かります。
日本人が日本酒を飲まなくなったため、多くの酒造は没落していきました。
日本酒の良さを見直し、日本酒を飲み、
残された酒造が廃れることがないように願います。
入口に置かれた杜氏の彫像
※大川市HP参照