この武者絵は酒呑童子退治です。
旧大浜公民館のみの展示でした。
一条天皇の時代、姫君が次々と神隠しに遭います。
安倍晴明が占うと、大江山に住む鬼の酒呑童子の仕業とわかりました。
帝は源頼光と渡辺綱、坂田公時、碓井貞光、卜部季武による討伐隊を征伐に向かわせます。
頼光らは旅の者を装い鬼の城を訪ね、酒を酌み交わして話を聞きます。
最澄が延暦寺を建てて以来、鬼たちは行き場がなくなり、
大江山に住みついたということ。
頼光たちはは鬼に毒酒を飲ませ酔わせたのち、
寝ているところを首を切って成敗しました。
でも首を切られた後でも頼光の兜に噛み付いていたといわれています。
この絵は歌川国芳のオリジナルをヒントにしているのではと思います。
鬼から火を吹きかけられているのが源頼光、
その右で子分の鬼を押さえつけているのが卜部季武、
中央で鬼の腕を押さえているのは坂田公時、
その左でやはり腕を押さえているのが渡辺綱、
一番左にいるのが碓井貞光です。
※ウィキペディア参照