さてこの武者絵は石橋山の戦いがモチーフ。
石橋山の戦いって?
それは源頼朝が旗揚げした後、初めて平家と戦った戦いです。
頃は1180年。
場所は相模の石橋山。
どこ?
えー、今の神奈川県小田原市。
大庭景親(おおばかげちか)と戦かったのですが、負けるんです。
それからどうした?
山に逃げ込み追跡をかわし、船に乗って安房国(今の千葉県)に逃げるんです。
そして再び平家打倒を目指します。
再び頼朝が再挙して進軍すると、
多くの東国武士が我も我もと集って大軍に膨れ上がり、
鎌倉に入ります。
そして富士川の戦いで平氏に圧勝。
大庭景親は処刑されてしまいます。
人の世は移りゆくものですね。
この絵では大庭景親は左上に描かれています。
源頼朝はいないようで、
大木の木の洞に頼朝方の武士がとらえられているようです。