荒神の市は境内の三宝荒神堂のご開帳に合わせたイベントで、
若い方が主催しているので、境内はお寺にもかかわらず若い人で大賑わいでした。
遺影撮影というのも評判に。
三宝荒神堂では写仏が行われていて、人魚の図案もありました。
このお寺人魚伝説があるので、博多のお寺の中でも大好き。
お守りも人魚の図案でプリティー。
博多張子の乙姫だるまもとってもキュート。
境内にはパン屋、オリーブ油屋、古本屋、野菜などの露店も出て活気がありました。
ライブもやってました。
さて、人でごった返す屋外を去って、わたしが目指したのは本殿です。
許可を得てから建物の二階の本殿に上がりましたが、
誰もいませんでした。
龍宮寺には鎌倉時代に人魚が捕えられて埋葬されたという伝説が残っています。
創建時代は袖の港の海辺にあって浮見堂と称呼ばれていました。
貞王元年(1222年)、漁師の網に八一間(147メートル)とも伝えられる巨大な人魚がかかって、
報告を受た勅使、冷泉中納言がやってきて浮御堂に滞在。
占い博士、安部大富(あべのおおとみ)が占うと、
「国家長久の瑞兆」と出たので人魚を浮御堂の地に葬りました。
人魚は龍宮の使いなので寺の名を龍宮寺、勅使冷泉中納言にちなんで冷泉山と名付け、
このあたりの海を冷泉の津というようになったそうです。
普通は公開はされていませんが、今も人魚の骨と江戸時代に描かれた人魚の掛け軸があります。
明治まで、縁日にはこの人魚の骨をタライに入れて水を張り、
不老長寿、無病息災に霊験ある水として参拝者に飲ませていたということです。
荒神の市には公開されてるはずとにらんだとおり、
そこにありました。
※博多の魅力HP参照