2007年07月30日

小野不由美の十二国記シリーズ「東の海神 西の滄海」

マイブームの小野不由美。
ついに、ついに十二国記に手を出してしまいました。
いったい、どこまで読み進んでしまうのでしょうか…。

東の海神 西の滄海―十二国記東の海神 西の滄海―十二国記
販売元 : Amazon.co.jp 本
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[タイトル] 東の海神 西の滄海―十二国記
[著者] 小野 不由美
[種類] 文庫
[発売日] 2000-07
[出版社] 講談社

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十二国記はシリーズで出ていて、
どこから読もうかなと思ったのですが、
年代順に読んでいくことにしました。
まずはじめはこれ。
「東の海神(わだつみ) 西の滄海」。

小野不由美の作り出す世界は独特で、
いつも感心します。

十二国記は今わたしたちが暮らしている世界とは
別世界の話です。
そこは古代の中国にイメージを取っていて、
登場人物の名前も中国的。
聞きなれない役職も含め、一人の人物がいろんな呼ばれ方をして、
いつもながらこの人の小説の人物は把握するのに苦労します。

そこは黄海を取り巻く海と、
その周りに十二の国が整然と配置された世界。
十二の国にはそれぞれ麒麟により選ばれた王がいます。
「東の海神 西の滄海」はその中の一つ「雁(えん)」という国に興った謀反の話。
別世界といっても、ときおり何かの間違いでこちらの世界と交わることもあり、
雁国の麒麟、六太(ろくた)はこちらの世界で生まれ、
悲惨な少年期を過ごします。
王もまたこちらの世界で生きていた人間です。

雁の王に迎えられた尚隆(しょうりゅう)は、
一見政治に不真面目に見えて、会議にも欠席する始末。
なんだこの王。ふざけた奴。と、最初は思ってしまいます。
ところが豪快で自由なこの王は、やはり麒麟が選んだ王。
謀反を見事に解決するのです。

十二国の世界には空を自在に飛翔する妖魔がいます。
赤い体の巨大な狼で、青い翼に黄色い尾、
黒い嘴を持つ伝説の中の獣のよう。
これが残酷で人を喰ったりするのです。
さすが小野不由美の世界。
おだやかではありません。
この小説、最初はジュニア用として世に出てアニメにもなってるんですが…。(アニメは見てません)

わたしは小野不由美がつくり出した麒麟という生き物が好きです。
麒麟は慈悲の生き物。
殺戮を見ると気分が悪くなって倒れてしまいます。
物語の最後、麒麟の六太は国づくりに勤しむ尚隆に「自分のための場所がほしい」と言います。
「どんな場所?」と問われて六太はこう答えます。
「誰もが飢えないですむ豊かな国。凍えることも夜露に濡れることもない家。民の誰もが安穏として、飢える心配も戦火に追われる心配もない、安らかな土地がほしい」。
それを約束する尚隆に理想の政治家の姿を見るのです。
尚隆、かっこいい…。

posted by 理乃 at 09:28| Comment(0) | TrackBack(0) | ★図書室 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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