二日市に行く機会があり、
初めて二日市八幡宮を訪れました。
そこにはご神木の大きな銀杏の樹がありました。
市指定の天然記念物ということです。
さぞかし紅葉の頃は見事でしょう。

戦国時代の末期、
太宰府の四王寺山には岩屋城(いわやじょう)という山城がありました。
天正14年(1586年)、岩屋城の城主高橋紹運は
島津忠長率いる島津軍と戦いました(岩屋城の戦い)。
5万の島津軍に対して、紹運側はわずか763名。
結局は島津勢に滅ぼされてしまうのですが、
紹運の抵抗は島津軍の九州制覇の野望を打ち砕く結果となりました。
島津軍は撤退する際、この八幡宮の銀杏樹を伐ろうとしたということです。
この乱暴沙汰を耳にして駆けつけてきたのがやまだ家のお婆さん。
『この木は八幡宮の神木です。そんなことをしたら神罰をこうむりますぞ』
と木に抱きつき、
『この木を伐りなさるならば、まずこの婆々を斬ってからにしなさい』
とはばんだそう。
恐れをなした島津軍はそのまま立ち去ったということです。
このとき銀杏の樹は半分ほど伐りこまれ、
今もその伐り跡が残っています。(※それがどこなのか確認はできませんでしたが)
お婆さんが守った銀杏の樹は420年後もまだ
このように青々とした若葉を繁らせています。
大樹はただそこにあるだけじゃない。
守る人があるからこそ、
大樹であり続けているのですね。
■二日市八幡宮
筑紫野市二日市中央3−6−35
TEL:092-922-3301
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