2020年03月04日

「秒速5センチメートル」 新海誠

秒速5センチメートル - 新海誠, CoMix Wave Films
秒速5センチメートル - 新海誠, CoMix Wave Films

2007年、初期の作品。
短編3本の連作アニメ。
アジア太平洋映画祭アニメーション映画賞、
「ランチア・プラチナグランプリ」受賞作。
せつないラブストーリー。

主人公遠野貴樹(たかき)と篠原明里(あかり)。
小学6年で東京で出会う二人は転校生同士。
二人は静かで似ていてひかれあう。
けれど転校生の宿命。
明里は小学校卒業と同時に栃木へ、
貴樹はが中1で種子島へ転校になる。
最後に貴樹は電車が遅れるような雪の日に明里に会いにいき、一晩を過ごす。

誰もが人生で最良だと思った人と結ばれるわけではない。
最良の人への思いを、いくつになっても断ち切ることができない人もいる。
学校の日の、日常の、ありふれた風景の中で生まれては消える人への思い。
秒速5センチメートルで散る桜の軌跡のように、
人への思いははかなくも、また美しいものだ。
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2020年02月26日

「言の葉の庭」 新海誠

ブレイクタイムにプライムビデオで新海誠監督の「言の葉の庭」を見た。
靴職人を目指す高校生タカオと年上の女性ユキノの物語。
雨の日にしか出会わない二人。
その雨の描写が素晴らしい。
タイトルが表すように万葉集が引用される。

学校の黒板に教師が書く歌は旅人の
「世の中は 空しきものと 知る時し いよよますます かなしかりけり」。

古典の教師であるユキノが口にするのは

「鳴る神の 少し響(とよ)みて さし曇り 雨も降らぬか きみを留めむ」。

そしてタカオはユキノに

「鳴る神の 少し響みて 降らずとも 吾は留まらむ 妹し留めば」

を返す。

〜雷が少し響いて空が曇り、雨が降らないかしら。
あなたにここにずっといてほしいから〜

〜雷が少し鳴って雨が降らなくたって、
ぼくはここにいるよ。
君が引き止めるのなら〜

現代でもちっとも変わらない万葉の人々の恋心。

言の葉の庭 - 新海誠, CoMix Wave Films
言の葉の庭 - 新海誠, CoMix Wave Films
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2017年01月25日

沈黙ーサイレンスー

マーティン・スコセッシ監督の「沈黙ーサイレンスー」を見てきました。
隠れ切支丹の里巡りのときに読んだ遠藤周作の「沈黙」。
外国の監督が日本の物語をどう撮るのかと思いましたが、
かなり原作に忠実で、時代考証も衣装も違和感なく素晴らしかったです。
主役の宣教師よりも、隠れ切支丹の人々、そしてそれを弾圧する人々が印象に残りました。
日本の俳優たちがとてもよかったからです。
十字架に掛けられ海の波に呑ませる拷問シーンをリアルに演じる役者たち。
圧倒的に貧しい農村。
搾取されるために生まれ、生きて、キリスト教に救いを求めた人々。
弾圧の苦しみの中で神はなぜ救わないのかと問い続ける主人公。
弾圧側の井上筑後守はキリスト教は根付かない、この国は沼なのだと言います。
示唆するものが多く、しっかり撮られた映画。
神はどうして救わないかという命題よりも、
あの入江の貧しい村々で人々が信仰に生き、または惑い、
弾圧する者がいて、転んだ者がいて、
その中には宣教師もいて、日本名を与えられ、
妻も娶り、静かに生きて亡くなったという事実のみが
重く迫ってきました。
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2015年01月16日

祖谷物語

山奥の集落を見ると、いつも胸が騒いできた。
この映画は日本の山奥、そしてそこで自然の声を聞きながら淡々と生きる人々を描き、
そこへの思いに胸が掻きむしられる。
最終上映に駆けつけると、もう最前列の席しか空いてなかった。
どこまでも深い緑の中、どこまでも白い雪の中に投げ出された。。。

http://iyamonogatari.jp/
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2013年12月16日

『利休にたずねよ』

中洲大洋映画劇場_1.jpg

福岡の好きな劇場、中洲大洋映画劇場。
http://www.nakasu-taiyo.co.jp/history.php

ここで『利休にたずねよ』を見た。
利休という人がどういう人だったかはよく分かる映画…。
織田信長役の伊勢谷友介、石田三成役の福士誠治がいい。
中途で映画は利休の若き日の恋物語へ逆行する。
利休が恋した李王朝の血を引く高麗の女役クララがとてもよかった。
高潔な魂を表現していて美しい。
売り飛ばされ囲われ者になる予定の女を救いたい利休。
そして逃亡するのだが…。
若い利休と高麗の女は言葉が通じない。
けれど漢字で筆談する。
このシーンが好きだ。
語りたいのに言葉が通じない、
あふれる思いを漢字に重ねる。
生きて囲い者になるよりも死を選んだ女。
その美しさが利休を貫いた。

…と、これは映画上のお話ですね。

http://www.rikyu-movie.jp/

明日はまた知らない土地をうろつく予定です。
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2013年04月07日

ヒッチコック

J'ai vu un film dans le nouveau théâtre.
Ce film est 《HITCHCOCK》.
Sa femme a aidé les production des films d'Hitchcock.
Et sa femme avait un esprit libre.
C'est merveilleux.

1月21日にオープンしたてのTOHOシネマズ天神に
『ヒッチコック』を見に行きました。

ソラリアがTOHOシネマズ天神に変わったんだと思い込んで行ったら、
違ってた…。とほほ…。
『ヒッチコック』はここじゃないって!
え〜っ!! そんなばかな…。上映時間ぎりぎりなのに…。
もとの天神東宝だって!

天神東宝とソラリアシネマがひとつになってTOHOシネマズ天神だったのです。
でも近いからダッシュしなくても間に合いました。ふ〜っ。

TOHOシネマズ天神_1.jpg

システムも最新になり、きれいな映画館になりました。

で、『ヒッチコック』はですね、よかった!
出来上がった映画は知っていたけど、
それがどういうふうに出来上がったのか、そこが描かれています。
そこには才気煥発な妻のサポートが!
そして、その妻はただ夫の影にじっと隠れて耐え忍ぶだけではなかった。
そこがすてき!
ま、語りはここまででストップしておきましょう…。
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2011年11月12日

『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』

忙しくてたまらない日々が続いているので
息抜きに映画を見てきました。

『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』。
面白かった〜。
17世紀のフランスのチャンバラ活劇。

子どものころに読んだアレクサンドル・デュマの『三銃士』の物語。
それにダ・ヴィンチの飛行船がプラスされて面白いのなんのって。
ベネチアやパリが舞台だし、
ダルタニアンの田舎がガスコーニュときた日には
見覚えのある風景が重なってたまらなかったです。

鼻息荒いダルタニアン(ローガン・ラーマン)はかわいいし、
女スパイ、ミレディ(ミラ・ジョヴォヴィッチ)は悪女っぷりがいいし。
三銃士の中ではアラミス(ルーク・エヴァンス)がお気に入りです黒ハート

後半の飛行船対飛行船の空中戦は映画ならでは。
初めから最後まで疾走感にあふれる良質の娯楽作品。
スカッとしたい方、ぜひどうぞ。
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2011年07月03日

「プリンセス トヨトミ」

レイトショーで「プリンセス トヨトミ」を見てきました。

彩度の強い映像。
大阪に大阪国があって、今も豊臣の末裔を守っているという映画と思って行ったら、
父と息子の絆の物語だった。
それを言いたいがために、
大阪国というファンタジックな世界を作りあげたのだと思う。

面白い!!

400年前の大阪夏の陣にタイムトリップできる。
負かした相手の血筋を根絶やしにするという時代。
でも、武士の情けによって生き延びた子どもの子孫は
自分が豊臣の末裔と知ることもなく、
街の人々から守られてきた。
守りの教えを伝えるのは父。
代々そうすることで、父と子の絆が連鎖する。

守られる現代のプリンセスは
実は自分の身は自分で守る強さを身につけた少女。
彼女の野生的で強い眼差しがすてきだった。
こんな眼をした少女には、最近なかなか出会わない。

奇想天外なストーリーを創造した万城目学(まきめまなぶ)に
ブラボー!
日常と非日常が混在する、こういう世界が大好き。

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2011年06月22日

「手塚治虫のブッダ」

ルクル_1.jpg

レディースデーなので、
この建物が見えるシネコンで映画を見てきました。
今、昼間、東区にいるので近い。
帰りも近い。
っていうことで、また行きそう。。。

見たのは「手塚治虫のブッダ」。
あまりにブッダのことを知らないからお勉強という意味もあって。

キャラクターが手塚治虫の絵ではなくて、
時代に合わせて今風の絵になってます。
映画の質的にはテレビアニメ的かな。。。
でも、出家する前のブッダ=シッダールタのことがよく分かりました。

2500年前にシャカ国の王子として生まれたシッダールタ。
勢力を伸ばす隣国との戦が絶えない時代。
シッダールタは殺し合いの無意味さを
そして身分制度の理不尽を
人が生きて生まれ病気になって死んでゆく虚しさについて考えます。

弱い人々に眼差しを向けるその優しさ、
人間社会の不条理に悩み続けるナイーブさ。。。
シッダールタの人物像を垣間見ることができる映画でした。
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2011年05月29日

『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』

夕食のあと、
『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』を見てきました。

あのわくわくするテーマ曲と、
ジョニー・デップ演じるジャック・スパロウの冒険の数々。
すかっとしますねー。
永遠の命と海賊。
海と緑の山と谷。。。
土曜の夜の娯楽にうってつけ。

今回の作品の注目は人魚。
アンデルセンの「人魚姫」に出てくる人魚とは違います。
小川未明の「赤い蝋燭と人魚」の人魚とも違います。
清純な顔をしながら歯を剥いて人間を食らう人魚。。。
こわ〜い。。。

最後のセリフがジャックらしい。
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2011年05月08日

博多駅と「八日目の蝉」

リニューアルした博多駅に行って
「八日目の蝉」をレイトショーで見てきました。
よかったです。

博多駅はきれいになってたなー。
シックになってます。
映画館もこげ茶で統一されていてシック。
「八日目の蝉」はがらがらでした。

不倫相手の子どもを誘拐した女に育てられた女の子。
本当の親の元にに戻っても、
家族が再生することはなかった。
誘拐犯の女も本当の両親も憎んで育ち、
自分もまた不倫をしてその相手の子どもを身ごもってしまう。
取材に訪れたルポライターと過去を遡る旅に出て、
失われた記憶を思い出していく主人公。
思い出が蘇る小豆島の美しい青い棚田を
人々が持つ祭りの松明が行列して通っていく風景が
美しすぎて涙が出た。
ラスト、誘拐犯の女がいかに自分を愛して育ててくれたかを
理解した主人公は
おなかの子どもをすでに愛していることに気づく。。。
人は愛された記憶を忘れない。
愛された人は、また人を愛すことができる。
原作とは異なるラストに涙がぽろぽろ、ぽろぽろこぼれました。。。
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2010年03月20日

バービー人形

扉のついた棚の奥から探し出した8mmフィルム。
8mmフィルムと一緒に長い年月を経て出てきたのはバービー人形。
染みだらけで髪もぼさぼさになっていたので
きれいに洗いました。

このバービー人形は女の子だからって人形を与えることはなかった父が
わたしのおねだりで珍しく買ってくれた唯一のお人形。
子どもに与えるにはこのバービーはオトナです。
リカちゃんとは違って。

Barbie1.jpg

何しろ年とってますから髪を洗うと抜けちゃって。。。

Barbie2.jpg

まつ毛だってついてます。

Barbie3.jpg

バービーはいろいろあるけど、
このタイプが好き。

これはツイストバービーといって
腰をひねることができます。

なぜバービーが8mmフィルムの箱に入っていたかというと
このバービーをモデルに使ったフィルムだからです。

5年間くらい8mmを撮っていた時期があるのです。

過去はまったく振り返らないわたしなのですが、
どうしてフィルムを探していたかというと、
当時のフィルムが2本上映されることになったのです。
フィルムは劣化します。
主催者によるとわたしのフィルムも劣化が始まっているとのこと。
これが最後の上映かも。。。
バービーが登場するのは「ENIGMA」(3分)。
そしてもう1本は「LA CLÉ」(8分)。


Barbie4.jpg

■FMFシネマテーク117
特集!8ミリフィルムvol.2<まなざし−光の箱庭>
2010年3月28日(日)
1プログラム 1000円
主催:フィルム・メーカーズ・フィールド
会場:紺屋2023・501号(エレベーターなし)
福岡市中央区大名1−14−28(第一松村ビル)

※プログラムはいろいろあるのですが
「ENIGMA」と「LA CLÉ」の上映は
「福岡八粍薄膜界の光跡」16:00〜(100分)の
REEL3なので、あとの方です。




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2009年12月27日

「アバター」は面白い

惑星パンドラから帰ってまいりました。

って、レイトショーで「アバター」を見てきたんです。
もう、すごくすごく面白かった。
SF好き、ファンタジー好きなら、きっと面白いと思う。

美しい星、パンドラ。
そこに住む自然と共生する人々。
妖獣の背中に乗り、
大空を滑空するその疾走感。
獣と絆をかわし、
木と交信する人々。
自然の中で生きる人々が
エイリアンで、略奪者である地球人を
部族がまとまることで追い出すストーリーだけど、
星も植物も動物も
すべてが異質ですばらしい。

ラベル:アバター
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2009年07月05日

「愛を読むひと」

早めに夕食をとったあと、
大野城ワーナ・マイカル・シネマズに「愛を読むひと」を見に行きました。

15歳の少年と大人の女性のひと夏の情事…。
けれど女性には隠された過去が…。
過去の事実のために刑務所に収容された女性に
大人になった彼は、
情事の日々に彼女に文学作品を朗読していたように
声を吹き込んで送り続けます。

時が過ぎても変わらない愛に
見る人は涙を流すでしょう…。
恋は一時のもの。
そして愛は長く続くもの。
少年の恋はただの情事ではなかった。
人生を変えてしまうほど、強いものだった…。
だからこそ、この映画は胸に響くのです。

主演の二人が
そんな愛の物語を好演しています。
ケイト・ウィンスレットとデヴィッド・クロス。

狂おしい恋が過ぎても
その人を深く愛す、
そんな人と人の不思議な絆を感じさせてくれる映画でした。

絆。
それは結ぼうとしても結べない
もどかしいもの。
だからこそ、結ぶことができた絆は大切にしたい。







ラベル:愛を読むひと
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2009年01月16日

「チェ 28歳の革命」

レディースデーに「チェ 28歳の革命」を見ました。
あのチェ・ゲバラの伝記もの。

ゲバラの足跡だったら
何でも追ってみたいので
この映画も早速見に行ったのです。

いかにしてキューバ革命がなされたのか
ドキュメンタリーのように淡々と描かれます。

ドラマチックな展開を期待していたら
的がはずれるかもしれないけれど
わたしのように
足跡を見つめるだけで満足という人には
とても参考になる映画。

この映画は2つに分かれていて
前編はキューバ革命が成功するまで、
後編は革命を世界に広げるために
キューバを出て戦い、命を落とすまで。
後編は1月末に公開される予定です。

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2008年11月09日

「レッドクリフ」&「大三国志展」で三国志三昧

昨晩、レイトショーで「レッドクリフ」を見て、
本日はアジ美で「大三国志展」を見て、
わたしの頭の中は今、三国志の時代に支配されちゃってます。

「レッドクリフ」は面白かったのなんのって!
だって、諸葛孔明、劉備、張飛、関羽、
曹操、孫権、周瑜(しゅうゆ)という人物たちが出てくるだけでも
胸が高鳴るのに、
あの戦闘シーン…。
諸葛孔明の八卦の陣は芸術的で感動…。
赤壁を埋め尽くす曹操の船団の圧倒的な数。
俯瞰する視線がまた素晴らしく…。

「大三国志展」とあわせてみると
当時の王や軍師は文武両道に秀でていたことが分かります。
諸葛孔明はまるでレオナルド・ダ・ヴィンチのように武器も発明しています。

諸葛孔明に傾倒していたわたしは
今回の映画では周瑜に傾倒。
だってトニー・レオンの周瑜があまりにかっこよかったから…。
はじめてトニー・レオンがいいと思いました。

あまりにスケールが大きな中国の歴史。
人民のための政治を思った政治家たち…。
むごすぎる戦乱の世を駆け抜けていった英傑たち…。
あの馬の駆ける音…。

この秋、あなたも三国志の世界にひたってみませんか?

日本人は三国志が大好きですよね。
今日のアジ美はびっくりでしたよ〜。
アジ美にこんなに人が入っているのを初めて見ました。
きっと16日の最終日は今日にも増して混雑するでしょう。

周瑜さま、諸葛孔明さま…。
かっこよすぎです。

それにしても「レッドクリフpart2」は来年4月だなんて、
うう、待ち遠しい…。
それまでに三国志のお勉強をもっとしておきたいです。


ラベル:レッドクリフ
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2008年11月01日

「まぼろしの邪馬台国」

見てきました!
「まぼろしの邪馬台国」。

映画の日だから多いかなと上映開始30分前に行ったのですが
2,3人しかまだいませんでした。
始まるころは一杯になりましたけど。

よかった!
期待以上!
両頬を涙がぽろぽろ、
ぽろぽろとこぼれ落ちていきました。
どこが泣けるかはヒミツにしておきます。

竹中直人演じる宮崎康平は面白かった!
宮崎康平は邪馬台国の研究家としての顔しか知らなかったのですが、
前半は勤めていた島原鉄道の経営の話で、
ワンマンながら島原をこよなく愛し、
島原鉄道を死ぬ気で守ろうとした人で、
何事にも熱情を持ってあたる人だったということが伝わりました。

そして彼を支える和子夫人役の吉永小百合もよかった。
吉永小百合の映画って
あまり見てないと思うんですが、
この役の吉永小百合はとてもよかった。
かわいくて、強くて。
そして卑弥呼を演じたときは
なんだか本当の卑弥呼に出会ったような
品のある巫女の姿に
一言も言葉を発しないのに
その毅然とした美しい姿にジーンとしました。

二人が魏志倭人伝の記述にそって旅する日本は美しく、
一つのことを支えあって成し遂げていく姿が美しく、
感動します。

妻に愛され
夢を追いかける途上で亡くなった宮崎康平って人は
とても幸せだったのじゃないかと思います。

古代史ファンじゃなくても、おすすめの映画ですよ。

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2008年09月22日

アジアフォーカス・福岡国際映画祭2008 速報 その4

9月21日、アジアフォーカス・福岡国際映画祭最終日、
タイ映画「サイアム・スクエア」を見に行きました。

みずみずしい青春映画。
人を好きなる初々しい気持ちにあふれた
とてもすてきな映画でした。

ミウ少年とトン少年は隣に住む幼馴染。
音楽に才能があるミウがいじめられると
助けに入るトン。
幼い友情はトンの一家が引越しすることで引き裂かれてしまいます。
トンの一家はある苦しみを背負います。
トンの姉のジューンが友だちとの旅行先で失踪してしまうのです。
それからというものトンの父は生きる気力をなくし、
母ともうまくいかなくなります。

ある日二人は街で再会します。
ミウはバンドを組み、
プロデューサーの目にとまり楽曲を録音し出します。
ミウのバンドのマネージャーになったのは
トンの姉とうり二つのテーン。
二人はテーンをジューンになりすまさせて
父親を救おうとします。

トンが越していったあとに住みだした少女は
ミウに恋して何とか自分に目を向けさせようとします。
トンの方も彼女がいるものの、
ちっとも乗り気になれない日々。

ミウはトンに対する自分の気持ちに気づきます。
自分にとってかけがえのない人は
幼いころからトンだったのだと。
トンはミウの寂しい気持ちに気づいてなぐさめます。
ミウは恋の詩を書き、歌います。
君がいたから、この歌が書けたんだ…。

二人の関係に気づいたトンの母は
ミウのところに出向き
交際をやめさせようとします。
トンを愛するミウはそれを受け入れようとするのですが、
穴の開いた心はふさがりません。
一方、彼女と別れる決心をしたトンは
コンサートで歌うミウのもとに駆けつけます。
トンの姿を見つけて
花が咲いたような笑顔で
トンへのラブソングを歌うミウ。

誰かを思う切ない心。
その気持ちが相手に伝わったときの喜び。
それは青春のものだけど、
青春だけのものじゃない。
恋人同士でなくても、
家族や友だち、いろんな関係の中で
人はそういう思いを繰り返して生きています。
だからミウが健気に歌う姿に魅せられるのです。

トンとミウを演じたマリオーとピーチ(愛称)の二人は
今やタイのみならずアジアのアイドル。

生のマリオーとピーチの二人を間近で拝見する機会に恵まれたのですが、
ほんとにきれいな若者たちでした。
素直な視線が印象に残っています。

そして、そして、
劇中の歌も作ったチューキアット・サックウィーラクン監督もまた気さくなすてきな人。
この映画を見て、タイの音楽シーンに興味が湧きました。
映画のサントラがほしい!と思ったことが
この映画祭では多かったです。

タイの人はその容貌も醸し出す雰囲気も
日本人にとても近いと思いました。

今年の映画祭は途中、激務と重なってしまい6本しか見ることができませんでした。
でも素晴らしい映画が多く、
アジア映画を見る喜びに浸れました。
梁木ディレクターにありがとう!です。








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2008年09月21日

アジアフォーカス・福岡国際映画祭2008 速報その3

昨日は今年の「アジアフォーカス福岡国際映画祭」ナンバー1との評判の映画を、
これは落とせないと、見に行きました。

「神に誓って」(ショエーブ・マンスール監督)という骨太のパキスタン映画です。
この映画は観客の投票で決定する「福岡観客賞」を受賞しています。
長年アジア映画を見続けてきた福岡のアジア映画ファンは
さすがに見る目があり、うれしい限り。

残念ながら、この映画の上映は昨日が最後の回でした。

この映画では音楽を愛するパキスタンの兄弟と
彼らのロンドンに住む従姉妹が主人公。
兄弟で音楽活動をしていたのに
弟はイスラム原理主義に傾倒していき、
兄はアメリカへ音楽留学。
自由の国アメリカで自由な音楽活動をし、
アメリカ人の恋人もできて結婚したのに、
そこで起きたのが9.11のテロ。
兄はビン・ラディンの一味と誤解され
厳しい取調べの中で精神を崩壊させます。
ロンドンで同級生のイギリス人と結婚するはずだった従姉妹は
父親にだまされ弟と結婚させられます。
アフガニスタンとの国境の村に幽閉され自由を奪われ
弟の子どもを宿すことに…。
やがて救い出された彼女は裁判を起こして
自分の権利を主張し勝利します。
弟は裁判の中で自らの行いの誤ちを悟ることに…。
すべてが終わりロンドンに戻るかに見えた彼女は
パキスタンに留まります。
彼女はその経験により、
イスラム社会の中で何かを切り開く道を取るのです。

わたしはアメリカの音楽学校に行った兄が
黒人教師が指導する教室で
彼の音楽を披露した場面で
そのエキゾチックな調べに共感した
いろんな人種の同級生たちが
次第に演奏に加わっていくシーンに涙があふれました。
音楽は人種や宗教を超える力を持っている。
それはこの相容れない者同士が衝突を繰り返す世界における
救いであり、希望であると感じたからです。

映画もまた人種を超えて人の心を打ちます。
この映画が上映された劇場は満席でした。
この優れた映画を
こんなにたくさんの人と同時に見られてよかったと思います。
そしてこんなすてきな映画祭を実行していることに関して
福岡はなんてよい街なのだろうと思います。


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2008年09月13日

アジアフォーカス福岡国際映画祭2008 速報!

アジアフォーカス福岡国際映画祭の初日。
第1弾と第2弾の映画を見てきました。
詳しくご紹介する余裕はありませんが、
少しだけ…。

今日見たのはイラン映画の「サントゥール奏者」と
シリア映画の「サービス圏外」。
シリア映画は刑務所に入っている友だちの家族の面倒を見る
妻子持ちの男が
友だちの奥さんの方に魅かれるものの、
友情と家族を裏切れないジレンマに悩む話。
時折ユーモアを交えながら
せっせと女たちのために働く男を描きます。

おすすめは「サントゥール奏者」。
イランの打弦楽器サントゥールの魅力に取りつかれます。
サントゥールは台形の箱に
多数の鋼鉄製の弦を張った楽器。
この弦をメズラブという軽いバチで叩いて演奏します。
その豊穣な音の世界といったら…。
哀愁があり、そして官能的です。
こんなに美しい音を出す楽器ってあるでしょうか…。

「サントゥール奏者」はサントゥールの天才的な演奏家の物語です。
伝統的な戦慄に西洋的な要素を取り入れた彼の音楽は当局に受け入れられず、
CDを出すことも公の場で演奏することも叶いません。
彼の部屋にはジョン・レノンやジム・モリソンの写真が貼り付けられています。

そんな状況の中で麻薬に溺れ、
彼の音楽のファンだった愛する妻にも愛想をつかされます。
テヘランの麻薬汚染の実態、
そして自由な表現のできない現実。
けれど彼の演奏するサントゥールは世界中の人を虜にするでしょう。
会場でCDが売られていたら即座に買ったのですけど…。

「サントゥール奏者」は
9月17日(水)10:20〜エルガーラホール
9月19日(金)15:40〜エルガーラホールで見ることができます。
ぜひどうぞ!


ps.
昔、南仏でロマの演奏家のコンサートを見たのですが、
彼らが弾いていた楽器もサントゥールに似ていました。
でもイランのサントゥールの方が繊細です。

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