その中の一つがこれ。
きゅーはくの絵本4 針聞書
文:アーサー・ビナード
「針聞書 (はりききがき)」とは16世紀中ごろに書かれた医学書。
4部構成で第3部で病気の原因とされた63種の寄生虫の想像図が出てきます。
この絵本はこの第3部に出てくる虫たちを登場させ、
人間の体の中で冒険する様子をアーサー・ビナードが愉快な言葉で表現しています。
アーサー・ビナードとはアメリカ生まれの詩人。
来日して、日本語で詩作を始め、
2001年には中原中也賞を受賞しています。
虫の形がとってもユニーク。
海老に羽が生えたみたいな「肺虫」は肺に住む大飯喰らい。
耳と心臓の間をくねくねする「耳虫」は蛇のようだけど、胴体の一部がわっかになっていてて、頭に羽が生えてます。
当時の日本人の想像力に感服!
日本文化とこの体に巣くうといわれる虫たちには深いつながりがあります。
虫の知らせ、虫の居所が悪い、虫唾が走る、虫がいい、本の虫、弱虫、泣き虫、おじゃま虫…ほんとに日本語は虫たちと仲良しです。
なんと、九州国立博物館では針聞書に出てくる虫たちをぬいぐるみにして売っているんです。
変なイキモノ好きにはオススメグッズです。
ラベル:九州国立博物館 絵本 針聞書