2007年03月06日

九州国立博物館の絵本「はらのなかのはらっぱで」

九州国立博物館は絵本も出版しています。

その中の一つがこれ。



きゅーはくの絵本4 針聞書
文:アーサー・ビナード

「針聞書 (はりききがき)」とは16世紀中ごろに書かれた医学書。
4部構成で第3部で病気の原因とされた63種の寄生虫の想像図が出てきます。
この絵本はこの第3部に出てくる虫たちを登場させ、
人間の体の中で冒険する様子をアーサー・ビナードが愉快な言葉で表現しています。

アーサー・ビナードとはアメリカ生まれの詩人。
来日して、日本語で詩作を始め、
2001年には中原中也賞を受賞しています。

虫の形がとってもユニーク。
海老に羽が生えたみたいな「肺虫」は肺に住む大飯喰らい。
耳と心臓の間をくねくねする「耳虫」は蛇のようだけど、胴体の一部がわっかになっていてて、頭に羽が生えてます。
当時の日本人の想像力に感服!

日本文化とこの体に巣くうといわれる虫たちには深いつながりがあります。
虫の知らせ、虫の居所が悪い、虫唾が走る、虫がいい、本の虫、弱虫、泣き虫、おじゃま虫…ほんとに日本語は虫たちと仲良しです。

なんと、九州国立博物館では針聞書に出てくる虫たちをぬいぐるみにして売っているんです。
変なイキモノ好きにはオススメグッズです。
posted by 理乃 at 12:09| Comment(0) | TrackBack(0) | ★絵本コレクション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月25日

絵本「人魚ひめ」…リスベート・ツヴェルガーの絵

たまに絵本を手に取ります。
小説やノンフィクションを読むのとは違う、
ほっとしたひとときのために。
純粋な楽しみのために。

絵には相当うるさい方なので、
とりあえず気に入った絵じゃないと読む気が起こりません。

リスベート・ツヴェルガーの絵は大好き。
今回ご紹介するのはアンデルセン原作の「人魚ひめ」。

アンデルセンのお話には、たまらなく好きなものが多いです。
人間の王子に恋して、
声を失い、足の痛みにこらえてまでも人間になりたかった人魚姫。
最後は王子と別の王女との幸せのために、
海の泡になることを選びます。
無償の愛はあまりに悲しく、おとぎ話なのにハッピーエンドには終わりません。

リスベート・ツヴェルガーの絵は沈んだ色調で海の世界をファンタジックに描きます。
人魚の長く漂う髪、海の中の不思議な建築、うろこ模様の金色のドレス、面白い形の魚たち。
北の海の人魚の世界を表現するのに、
明度の低い色彩が特徴のリスベート・ツヴェルガーの絵はぴったりです。



原作:アンデルセン
文:角野栄子
絵:リスベート・ツヴェルガー
posted by 理乃 at 12:15| Comment(0) | TrackBack(0) | ★絵本コレクション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする